DIYでシロアリ完全退治できる?
シロアリは昆虫綱ゴキブリ目シロアリ科の昆虫です。
虫ですからシロアリの駆除は殺虫剤を使って行います。
薬剤自体はホームセンターやネット通販でも手に入りますから
「自分で駆除しよう」
と思えばやってやれないことはない、のです……が。
自分でシロアリを駆除するには?
「シロアリの駆除は専門の業者以外おこなってはいけない」
というわけではありません。
シロアリを駆除する殺虫剤はホームセンターやネットショッピングで普通に買うことができます。
シロアリ駆除と予防は自分でもできます。
シロアリ予防と駆除では薬品タイプが異なる
シロアリ駆除剤もいろいろ
【シロアリ予防】
シロアリの対策(予防)方法は、「薬剤を木材に塗る」方法が基本です。
基本シロアリを寄せ付けない薬剤をシロアリの餌となる木材に霧状にして吹きかけます。
【シロアリ駆除】
シロアリの駆除方法は「直接の駆除」と「巣に持ち帰らせ駆除」の2種類に分かれます。
直接の駆除の場合スプレーなどが一般的に流通しています。
また、巣に持ち帰らせ駆除というベイト剤は、庭などがある屋外対策用として使われます。
シロアリの駆除・予防薬あれこれ
シロアリの駆除・予防に使われるのは以下のような薬剤です。
シロアリ用防止剤
液状の塗るタイプのものとスプレー式のものがあります。
塗るタイプのものは、シロアリが食べたときに駆除する待ち伏せタイプです。
木材の腐食防止にも効果を発揮します。
業者の使う高価な専門の薬とは違い、一般的に手に入るものは薬の効果が長期間持続しないのでこまめに塗り直す必要があります。
直接噴霧するスプレー式タイプはシロアリに直接かけて駆除します。
液体を浴びた個体が巣に戻るとそのニオイを嫌って巣が分散してしまう恐れがあるので使用には注意が必要です。
駆除用薬剤
建材に塗る、建材に穴を開け注入する、直接散布する、土壌に散布するなどのタイプがあります。
効果を期待するあまり散布しすぎるとニオイが残ったり、健康を害する場合もあります。
据え置きベイト剤
シロアリは巣に餌を持ち帰る習性があります。それを利用して毒餌を持ち帰らせ巣ごと駆除する目的で使用します。
いずれの薬剤も使用法を誤れば効き目は薄れますし、健康被害を起こす場合もあります。
取扱説明書を熟読し注意して使用してください。
シロアリは駆除しきれないってホント!?
そんな恰好で大丈夫・・・?
大抵の場合、シロアリは土の中から家の基礎部分を伝って、床下の木材部分に侵入しそこで営巣します。
シロアリは光と乾燥を嫌いますから、餌を探すためでも木材の外に出てくることは滅多にありません。
もっとも住処にしている場所が主食である木材なので、その場所を食べ尽くさない限り姿を現す必要はないのです。
シロアリは目に見えない場所で繁殖しています。
羽アリは飛んでくる!巣を分けて繁殖するシロアリも
シロアリの女王アリは一年中産卵します。
特に春から夏、特に温度と湿度の上がる梅雨の後半に大量の卵を産み増殖します。
個体数が増えると巣全体のバランスが崩れてしまうので羽アリが発生して新たなコロニーをつくるために巣から離れています。
シロアリは地面からだけではなく空からもやってくるのです。
シロアリ被害の九割以上がヤマトシロアリですが、近年勢力を伸ばしているイエシロアリは建物の地下につくった本来の巣を中心に分巣もつくります。
それらの個体数を合わせると100万匹を超えるといわれています。ヤマトシロアリよりも乾燥に強いので被害は家中に広がります。
表面に見えているシロアリはごく一部です。
もしかすると、使わなくなったピアノや輸入家具、スピーカーなどからシロアリが・・・という事も。
自分で完全に駆除することは難しいといえます。
シロアリ駆除はプロに任せないと損
海外では家丸ごと消毒
目に見えないところに本拠を構えて日々増殖していくシロアリは、ゴキブリのように一時的にでも根絶やしにするのは素人には無理に近いです。
季節毎のシロアリのチェックや、シロアリ予防はセルフ(DIY)でも十分と言えます。
ただし「駆除」となれば、徹底的にシロアリを根絶やしにする必要があるので、シロアリが既に住宅屋内にいるのであれば、プロに依頼した方が無駄なコストと労力を節約できます。
シロアリの習性を考えたとき、部屋の中でシロアリを見かけるようになったら、シロアリが真っ先に住処に選ぶ床下では、すでに大変な被害が広がっている可能性があります。
無料調査や無料相談を上手に活用
シロアリ被害の不安を感じたら、まずは専門業者に相談や、無料調査を依頼しましょう。
シロアリを捕獲している場合、メールで写真を送ってシロアリかどうかの判断をしてくれるシロアリ駆除業者もいます。
無料といっても業者にとっては大切な営業活動の一環ですから、その内容はシロアリの被害を把握するのに充分なものです。
立地環境、家の外回り、床下、室内を調査してシロアリの有無を判断
もし繁殖しているなら種類を特定し被害の広がりを想定
その上で駆除とその後の予防計画を立てて提案
いきなり料金を請求しているシロアリ駆除業者はほとんどいません。
(協会に加盟している正規業者の場合)
寧ろシロアリと上手に付き合っていきながら、財産を守る術を教えてくれるパートナーなので、色々とメンテナンス計画などを相談できる業者さんを見つけてみましょう。
プロに任せればアフターケアも万全
アフターフォローで定期的にチェック
基本的に、正規のシロアリ駆除業者であれば、シロアリが発生が確認できず、被害の痕跡も見つからない場合は、調査は終了しそこまでの費用は無料となっています。
シロアリ被害が見つかり、駆除・予防対策を行った後や、被害が発生していなくても予防対策をお願いした場合は有償になります。
正規シロアリ駆除業者はシロアリ駆除・予防の作業を行う前に、一度確認を取ります。
よって、見積もり以外の作業を勝手に行って料金を請求されることはありません。
駆除・予防作業後は5年ほどの保証期間があります。
その間に被害が再発したときは無償で対応してくれます。
まとめ
シロアリ駆除キットは容易に手に入ります。
例えば昔ながらの日本家屋に住んでいるなら、床下に入るのも屋根裏に入るのも容易ですし柱もむき出しになっていますから、自分でもそれなりに効果のある駆除を行えるかもしれません。
しかし、現在の建築は基本的に密閉構造になっています。
狭くて風通しの悪い床下などで、殺虫剤を使用することすら危険な行為であるといえるのではないでしょうか。
(※発見しても拡散防止の為殺虫剤は使わない事)
シロアリ被害調査は基本的に無料です。
事前に「何が有料で何が無料なのか」を聞いてから依頼する事をお勧めします。
シロアリ駆除業者は、専門家が徹底的にチェックしくれます。
DIYも悪いことではありませんが、シロアリ調査・駆除・予防に関してはプロの業者に依頼するのが得策です。