シロアリなのか?そうではないのか?分からない・・・
「羽アリがいた!ついにこの家にもシロアリが発生したのか!!」
と焦る前に冷静になってください。
本当にその羽アリはシロアリですか?
最近ではスマホでもシロアリの写真を見ることができます。
それでもこれはよくわからないなあ、怪しいなあ、そう思ったら、あれこれと思案するより、チェックをしてみましょう。
シロアリのチェック方法
シロアリの実物を見たことがありますか?
街中に住んでいてシロアリの実物を見たことがあるという人は少ないと思います。
シロアリは光と乾燥を嫌がる生きものですから、もし家にシロアリが棲みついているとしても表面には現れないので素人が簡単に見つけることはありません。
できれば一生シロアリの実物など見ないで済ましたいところですが、知らない間に棲みつかれているのはもっと困ります。
ヤマトシロアリ?イエシロアリ?それとも黒アリ?
シロアリも種類によって形状が違います。
羽が大きく図体よりも大きい「ヤマトシロアリ」。
触ると白い液体を出す「イエシロアリ」。
使っていなかったピアノから出てきた「アメリカカンザイシロアリ」
シロアリの写真と比べながら観察してみる事をお勧めします。
覗いて見る。触ってみる。叩いて見る。
シロアリは、人や天敵が見つけやすいようなところに蟻道(ぎどう)をめったに作りません。
床下や壁の中など光が届かないところに通路を作って餌場へと移動します。
洗面所や台所の床下が見れるのであれば、覗いてみましょう。
カビが生えている木材や断熱材、コンクリート部分などを見かけたら、叩いてみましょう。
空洞になっているのであれば、他の部分と比べ軽い音がします。
空洞になってそうなところを発見したのであれば、今度は少し強めに押してみましょう。
蟻道になっているのであれば、簡単に崩れます。
ドライバーなどで押すとぱりぱりと蟻道だけ割れますので、怪しいと思う部分は触診してみる事をお勧めします。
発見したら、既にどこかしらをえさ場としてシロアリ被害があります。
シロアリを駆除する場合は、「蟻道」「餌場」「巣」の3つを探し駆除する必要があるので、その場合はシロアリ駆除業者に依頼しましょう。
羽アリが出たら要注意
シロアリは女王アリを中心にコロニーをつくって繁殖しています
(コロニーというのは同じ種類の生きものが繁殖のためにつくる集団生活のことです)。
女王アリは年中産卵を行っています。
そのため、ひとつの巣の中の個体数が増えすぎてバランスを欠いてしまうことがあります。
バランスを保つために羽アリが発生して巣から離れていきます。
羽アリの発生する時期は、シロアリの個体数が急増する春から夏にかけての気温や湿度が高くなる頃です。
羽アリは巣から飛び立ちますから、梅雨の時期など部屋に飛び込んでくることがよくあります。
羽アリがいるということは、近い場所にシロアリが繁殖しているという証拠です。
羽アリはシロアリの発生を知る方法のひとつですが、羽アリが来たからといってそれがシロアリの羽アリだとは限りませんし、自分の家で発生しているとは限りません。
羽アリはどこからでも飛来するからです。
シロアリかも?と思ったら?
これって本当にシロアリの羽アリ?
羽アリを見つけたら、殺虫剤を使わずに捕まえて下さい。そして、気味悪がらずにじっくりと観察してみてください。
クロアリも羽アリを発生させますから勘違いしてしまうことも多いのです。
気味悪がって見ないことにした結果、駆除対策が遅れて家をシロアリに食い潰されてしまっては後悔してもしきれません。
シロアリがクロアリが判断する方法は以下の特徴を調べてみることです。
シロアリと黒アリの特徴比較
イエシロアリは割と色が薄いので黒アリの羽アリとの違いに気づきやすいですが、シロアリ被害の9割を占めるヤマトシロアリは色が黒いので見極めるのが難しいです。
シロアリの羽アリの大きな特徴は胴体です。
クロアリの羽アリは胴体がくびれていますが、シロアリは寸胴で、やや頭でっかちです。
クロアリは後ろバネの方が大きいですが、シロアリの羽の大きさは前後同じです。
クロアリの触角はくの字に曲がっています。シロアリのそれは数珠つなぎになっています。
スマホでも画像検索できますから、特徴を頭に入れてよく見て判断してください。
シロアリだ!と判断したら
どうみてもシロアリだと思ったら、いえ、シロアリかどうか判断に困ったときも業者に調査を依頼しましょう。
業者によっては羽アリの写真をメール添付で送れば、シロアリかそうでないかを判断しれくれるところもあります。
おすすめのシロアリ調査と対策方法
シロアリの実物を見た事のない一般人が、目には見ないところで暗躍するシロアリを見つけ対策をするのは難しいです。
シロアリを見つける為にこちらの「シロアリチェックシート」を参照しながら、調査してみて下さい。
もしシロアリがいないのであれば、DIYでシロアリ被害に合わない為の予防をする事はできます。
シロアリがいた場合、または疑いがある場合は、シロアリ駆除業者の無料調査などを利用して徹底的に調べた方が、シロアリ被害を食い止める事に繋がります。
大事な事は「シロアリを見逃してしまう事」
自己流で探し洩れがあった場合、最終的にシロアリ被害に合ってしまい、住宅の修繕費用がかかり大きな支出となります。
そうならない為にも何でも自己に頼らず、シロアリ駆除業者に相談をしてみてはいかがでしょうか?