シロアリ対策方法ー家を建てた後に(予防)

シロアリ対策日常は自分で定期的にはプロに

シロアリは主に木材を食べて繁殖します。
シロアリにとって木材は巣であり餌なのです。

普通のアリならば強固な巣を作ってそれを拡張することはあっても、基本的にはそこに餌を運び込んで繁殖しますから、基本的にはひとつの集団が1カ所にとどまっています。

しかしシロアリは自分の巣を食べながら広げていきますから、食べ尽くせば当然違う場所に移動します。

同じ集団が次から次へと木材を食い荒らしながら被害を広げていく、そこがシロアリの厄介なところであり、予防の要にもなります。

シロアリの予防

木材で家をつくらなければいい……ですが

シロアリの被害を予防するにはどうしたらいいでしょうか?

答えのひとつとして

「餌になる木材で家を作らない」

があります。

しかし、それは正しい選択といえるでしょうか。

もちろん木造建築以外の工法もそれぞれに利点があります。

しかし、木材は、

  • 伐採しても持続的に再生可能
  • 本来は国内で需要を賄うことができる
  • 適度な柔軟性があるため地震に強い
  • 加工が容易
  • 質感が優しい
  • 材質自体が呼吸するように季節ごとに湿気を調整するため、コンクリートの家よりも機械の力を借りことなくすごしやすい

など、日本の風土に一番適した建築材です。

シロアリ被害のリスクを差し引いても、木材の持つ優秀性・経済性は日本の国土においては他の建材を上回っています。

木造建築が日本からなくなることは当分の間あり得ません。

シロアリ予防は定期な調査と早期発見

日本の気候にあった木造建築が、シロアリのリスクが避けられない以上、それを予防するためにできることを実行していくしかありません。

それは、定期的な調査です。

定期的な調査による早期発見、これこそがシロアリの被害を予防する一番の手立てです。

自分でできるシロアリ対策(DIY)

シロアリの調査と予防は同時に自分で行うことができます。
自分でできる調査のポイントはいくつかあります。

新築は屋外 築五年以上なら屋内を重点的に

新築に近いほど屋外を重点的に、築五年以上建っている家や湿気の多い立地に経っている場合は主に屋内を点検してください。

点検時に、散布可能なシロアリブロック剤やシロアリを巣ごと駆除するベント剤を仕掛けていけば、調査と予防を同時に行うことができます。

庭のポイント

庭に木が多い場合は全ての場所が白蟻のチェックポイントになります。

立ち枯れの木や切り株などがある時は表面だけでなく、削ったり割ったりしてシロアリの食べ痕(巣の痕)が残っていないか確認しましょう。

ベント剤を仕掛けるのであれば花壇もチェックポイントです

家屋の外回りのポイント

コンクリートの基礎部分にシロアリが移動に使うための蟻道がないかチェックします。

「蟻道」はアリがコンクリートの基礎を越えて木材にとりつくためにつくるトンネルです。

予防としては基礎部分にブロック剤をまき、蟻道沿いに罠をセットします。

屋内のポイント

  • 鴨居部分がおちてドアの開け閉めが悪い
  • 柱や壁にカビが生えている
  • 床がボコボコする
  • 柱を叩くと空洞音がする
  • 柱の下に木の屑が積もっている

など、どれかひとつでも当てはまるなら要注意です。

最終的にはプロの目を!

自分でできるチェックは重要ですが、シロアリの痕跡が素人の目でもわかるようになってからでは手遅れの可能性が大です。

薬剤や用具を自主的に購入しなくてはなりません。

床下や天井裏で薬剤を使う場合はマスクや手袋はもちろん、防護服が必要なこともあります。
薬剤の保管にも気を使わなくてはいけません。

日常的には自主チェック、そして5年に一度はプロの目で調査してもらうことが、確実な上、経済的にも有効です。

蜂の巣退治はプロ依頼なのにシロアリはDIY?

蜂の巣、特にスズメバチなどの害虫の場合は、刺されると生命の危機がある為、プロに依頼する人が多いです。

しかし、シロアリとなると「お金をかけたくない」と自分でどうにかしようとする人が多く、シロアリ発見が遅れ、白蟻被害を拡大してしまう人が多いです。

シロアリは住宅にとって「生命の危機」レベルのお話です。
調査やチェックはセルフでも大丈夫ですが、本格的な調査はプロを利用しましょう。

プロならではのシロアリ対策

シロアリ被害の自主的な調査と予防には限界があります。

定期的にプロに調査を依頼しましょう。
調査費がかかった以前とは違い「無料調査」を実施している業者が多いので、これを利用しない手はありません。

業者の選択に悩んだら、市役所など公共の相談窓口を利用しましょう。
業者を紹介してくれるだけではなく駆除費用を補助してくれる場合もあります。

無料調査の流れ

ネットや電話で依頼します。日程を決めてスタッフが訪問します。この際、身分証明書と名刺を提示します。

依頼者立ち会いの元、全体の間取り、屋外の状況、被害部分または不安な場所の確認を行います。

室内が汚れないよう養生を行った上で、床下や天井裏など必要な箇所を専門の道具を使って調査します。

調査箇所の写真を確認しながら結果を報告します。対策が必要なときは見積もりを作成します。

プロのシロアリ対策

シロアリの種類、被害の状況で対策は様々です。

基本的には、建物の土台、柱などの木部には駆除のための木部処理剤を吹きつけます。
住宅の基礎、土間には土壌処理剤をまきます。

木材内部の被害には、被害箇所周辺を重点的に穿孔して薬剤を注入します。
注入のために穿った孔は補修します。
必要な場合は土台などに補修用の金具を取り付けます。

浴室や壁の内部など薬剤を直接散布できない箇所は、なるべく目立たない場所に穴を開けて薬剤を注入します。もちろん孔は修復します。

作業中、見積もり以外に必要な施工箇所が見つかったときは、随時お客様と相談の上進めていきますので安心です。

まとめ

シロアリが住みつきにくい建築材料を使って住宅を建てることも有効ですが、やはり日本の風土に合った木造住宅に住みたいと多くの人は考えています。

シロアリの被害予防は日本の住宅には必須です。

誰にでもできるシロアリ被害予防対策は定期的な調査による早期発見です。

日常の暮らしの中で目に見えにくいところで繁殖するシロアリを見つけるにはいくつかのポイントがあります。
ポイントに沿った日常のセルフチェックと予防は大切です。

大切ですがそれでシロアリの被害を完全に防ぐことはできません。
素人目でシロアリの存在が確認できるようになったらすでに手遅れの場合が多いからです。

やはり定期的にプロの目による調査を依頼し、被害が発生する前の予防と被害を広げないための対策が必要です。

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知らないとヤバい!財産をむしばむシロアリについてのまとめサイトを運営しています。 シロアリについての生態からシロアリ被害調査方法、シロアリの駆除や対策方法などを詳しく解説。 またしろあり対策協会に加盟するシロアリ業者の比較ランキングなどを更新しています。